広報のイメージは、一般に「情報を伝えること」だと思います。しかし今回、広報委員会を担当し、広報について改めて考えるなかで、広報とはコミュニケーションそのものだと実感しました。情報を届けるには、何を、誰に、どんな言葉で、どんな方法で伝えるのかが重要です。その工夫こそが相手の理解を促し、信頼関係の構築へとつながっていきます。
「何を伝えるのか」を突き詰めれば、それは私や私たちが何を伝えたいのか、という問いに行き着きます。そこでは、組織や個人が自分たちをどう捉え、どんな姿勢で社会や他者と向き合いたいのかという、自己理解が問われています。
一方で、「誰に、どんな言葉で、どんな方法で伝えるのか」は、相手を理解していなければ判断できません。相手はどんな経験を持ち、何に関心を抱き、どのような世界を見ているのでしょうか。広報を一方通行の告知で終わらせないためには、相手への想像力が不可欠です。自分の言葉がどう受け取られるのかに細心の注意を払いながら、相手に適した形で届けていくことが求められます。伝えるとは、相手に「わかってもらう」ことだと言えます。
広報とは、何かを発するたびに自分自身を見つめ直し、同時に相手への理解を深めていく営みです。それは単なる情報の通達ではなく、相互のコミュニケーションを通して、信頼関係を丁寧に築いていく作業なのだと思います。振り返ってみれば、ごくごく当たり前のことなのかもしれませんが、今回あらためてその大切さを実感しました。