誰かがいつもそばにいて助け支えてくれていればいいのですが、人生にはそんな人がいないときもままあるものです。生活環境が変わって身近に親しい人ができないことがあります。それまではまわりにあった繫がりが失われ、ふと気づくと孤立している、そんな瞬間が訪れることもあります。
人との繋がりが失われると、つらく寂しく、あたかも自分自身が失われたかのように感じたり、孤独感にさいなまれたりするかもしれません。心が傷つき蝕まれていくこともあります。
でも、本当にすべての繫がりが失われたのでしょうか。もう新たな繫がりは生まれないでしょうか。繫がりの中でしか生きられないでしょうか。視点を変えれば別の景色が見えてきます。別の景色の中では、別の繫がりが見えてくるかもしれません。別の自分が見つかるかもしれません。今しばらくやり過ごせばいいとか、新しい繫がりを作ろうと思い立つかもしれません。このコーナーでは、人生の様々なステージで繫がりが失われたと思うときに視点を変えるヒントを、カウンセラーたちからお送りします。
繫がりが失われたと思うとき、誰もが人生のどこかできっと顔を合わせる孤独と、どう付き合っていくかを考えるチャンスになることを願っています。